2012年8月28日火曜日

夏合宿(剱岳) 

ご無沙汰しております。大宅です。
夏バテで更新を少々サボっておりましたが、今年度の夏合宿の報告をしたいと思います。

今年の夏合宿は8月7日~11日(人によっては12日)というかなり長いものになりました。
しかも初日は夜行バスです。

さて、8日の初日に富山にしたわけですが、あいにくの小雨。今後の山行にも不安が募りました。

・・・が、心配は無用でした。登山道に入る室堂に到着すると快晴。雲が眼下に広がっていました。
それもそのはずこの室堂標高は2000mを超えていてもうたいていの山の標高よりも高い位置に位置しているのです。

室堂を出発して一行は今回の登山の目的地である剱岳を目指します。
さて、この剱岳ですが弘法大師でさえも登頂できなかったとされている険しい山で、「点の記」というアカデミー賞受賞作の舞台にもなっています。

剱岳の説明はこの辺にして、2日目の工程ですが、今回の登山のベースキャンプの地となる剱沢キャンプ場に15時前には到着しました。今晩の夕食はカレー。明らかに野菜が多かったけれどおいしくいただけました。

3日目。朝の5時に起床してまず気が付くのは外が寒い。フリースとレインコートを着てもまだ寒いです。昼でも20度に達しないので当然といえば当然。なのでテントの中で各自ラーメンを作って食べることになりました。寒いときに食べるラーメンはまた格別です。
この3日目ですが、OBさんが他の協力のもと雪上訓練を行いました。剱岳は夏でも氷河が残る数少ない場所なので大変貴重な経験になったと思います。何人かの方は雪の壁をそのまま数十メートル落下していき、登ってくるのが大変そうでした。さすがにOBの方々は年配の方がいらっしゃるとはいえ、現役生ではかなわない素晴らしい腕をお持ちでした。

さてこのようにして3日目が過ぎ、4日目。いよいよ剱岳の登頂です。パーティーを次郎尾根を登る上級者ルート組と、一般の人と同じルートを通る一般ルート組の二つに分けました。
私大宅は一般ルート組での参加です。一般ルートなので楽かと思いきやそんなことは一切なく、かなりハードなものでした。カニのヨコバイ、タテバイという2か所の有名な鎖場をはじめ、いくつもの鎖場があり、かなり心臓を震わせながら登って行った記憶があります。
ちなみに上級者ルート組はザイルを使って私以上に苦労して登って行ったとのことでした。

こうして長いと思われた登山もはや4日が過ぎ、いよいよ最終日の5日目です。5日目は1日目のルートのほぼ逆ルートですが、ライチョウ見たさに雷鳥沢を通ることに。
・・・が、あいにくの曇り空でライチョウには会えませんでした。(ちなみに一般ルート組は前日にライチョウとオコジョに会えました)

温泉はみくりが池温泉という日本で一番標高の高い温泉に入浴。入浴後のビールは格別でした。

というわけで全体的にほぼすべての工程で晴れだったので大変有意義な山行になったと思います。